モーツァルト=ナハト、クロスター・エーバーバッハに再来

By Al Barret 2026年4月5日
Festival
Kloster Eberbach im Rheingau
Kloster Eberbach im Rheingau · via Wikimedia Commons

ラインガウ音楽祭の「モーツァルト=ナハト」が、2026年7月4日にクロスター・エーバーバッハの回廊で開催。フェスティヴァル・ストリングス・ルツェルン、レイア・ジュー、室内アンサンブルが出演する。

2026年7月4日(土)、モーツァルトがクロスター・エーバーバッハの回廊を彩る。ドイツ・エルトヴィレ・アム・ラインにある同修道院複合施設のKreuzgangで、18:00にラインガウ音楽祭の「モーツァルト=ナハト」が開幕し、ヴァイオリニスト兼ディレクターのダニエル・ドッズ率いるフェスティヴァル・ストリングス・ルツェルンに、ソリストとしてレイア・ジューとヴァッシリ・ヴォールゲムートが加わる。音楽祭公式の掲載情報では、ロマネスクからゴシックへと連なる修道院建築を舞台に、モーツァルトを軸とする三部構成の一夜公演であることが確認できる。Rheingau Musik Festivalには2026年の追加日程は示されていないため、旅行者は週末通しの開催というより、7月4日を目的の“決定的な一夜”として捉えたい。

Kreuzgangで行われる第1部は、20世紀の異色作を挟みながらモーツァルトを額縁のように際立たせる。公式プログラムによれば、《ルーチョ・シッラ》序曲 K. 135と変ホ長調の《シンフォニア・コンチェルタンテ》K. 364に続いて、エセル・スマイスの凝縮された《小管弦楽のための交響曲》が置かれる。Rheingau Musik Festivalの公演ページは、ドッズ率いるフェスティヴァル・ストリングスと、すでにラインガウの聴衆に馴染み深いジューとヴォールゲムートの共演を強調しており、中核となるモーツァルト作品で洗練された“この音楽祭らしい”仕上がりが期待できそうだ。

第2部では会場が回廊内の「verschiedene Räumlichkeiten(さまざまな空間)」へと広がり、フィボナッチ・カルテット、アンサンブル・プリズマ、ピアニストのロベルト・ノイマンらを含む室内楽グループが、モーツァルトと同時代の作品を並行する枠で披露する。音楽祭の説明は、聴衆がこれらのミニ・コンサートを辿るルートを自分で選ぶことを強調しており、回廊全体が、ソナタ、四重奏曲、ディヴェルティメントを「決められた順番」で聴くのではなく、自分で編集するプロムナードへと変貌する。モーツァルトの作品に通じた聴き手にとっては、小編成が馴染みのスコアにどのようなフレージングと色彩を与えるか、繰り返し訪れて耳を凝らすほどに味わいが増す形式だ。

夜の締めくくりはKreuzgangに戻り、交響曲第41番ハ長調 K. 551《“ジュピター”》が据えられる。石造りの残響をもつこの会場にふさわしい、大きな管弦楽のアーチを描く終曲である。旅行会社はすでにこの夜を2026年夏の見どころとして商品化しており、しばしば「Mozart-Nacht Kloster Eberbach」とだけ記して、18:00開演と回廊というロケーションを添えている。ADAC Musikreisenのある旅程例も、会場がクロスター・エーバーバッハのKreuzgangであることを明記し、国際的な来訪者にとっての吸引力を裏づけている。

チケットと残席状況は、Rheingau Musik Festivalが直接取り扱っており、現在は複数の価格カテゴリーが提示されるとともに、天候によってはバジリカへ移動する可能性が告知されている。7月上旬にドイツ旅行を計画するモーツァルト愛好家なら、ラインガウで赤丸を付けるべき日程は、エーバーバッハの7月4日だ。