K. 684

「Pianoforte de l’harmonie parfaite」のためのロンド(断片)と散逸作品(疑作)、K. 684

de Wolfgang Amadeus Mozart

Unfinished portrait of Mozart by Lange, 1782-83
Mozart, unfinished portrait by Joseph Lange, c. 1782–83

モーツァルトの《ロンド》(断片)と、いわゆる「Pianoforte de l’harmonie parfaite」のために書かれたとされる散逸した鍵盤作品は、K. 684(1783)として一括して目録に収められており、一般に真作性に疑いのある作品として扱われている。現存する資料は不完全で、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)への帰属はなお確実ではない。

判明していること

K. 684は、「Pianoforte de l’harmonie parfaite」と記された楽器に結び付けられた鍵盤作品2点を指す。すなわち、現存する《ロンド》の断片(K. 684,01)と、散逸した作品(K. 684,02)である。いずれもモーツァルテウムのケッヘル・データベースにおいて、真作性が疑わしいものとして明示的に記載され、年代はリンツ、1783年(1783年11月まで)とされている。当該目録項目には調性の記載がなく、編成は単に鍵盤(clavier)とされる。[1][2][3]

1783年末、モーツァルトはザルツブルクとウィーンの間を移動しており、その途上でリンツにも滞在している。したがって、ケッヘルの項目にある「リンツ」という年代付けは、その年の彼の行動範囲に照らして不自然ではない。ただし、それだけでK. 684として伝わる音楽の作者を確定できるわけではない。[1]

音楽内容

現存する資料は、独奏鍵盤のための《ロンド》断片とだけ特定されており、公開されている目録記録には主題提示(incipit)や詳細な音楽的記述が示されていない。こうした制約のもとで言えるのは、資料が未完のロンド風の着想を伝えている、という点にとどまる(反復される主部主題に挟まれてエピソードが現れる構成が通常想定される)。しかし、調性、規模、形式としての完成度については、目録の説明だけから確かな判断を下すことはできない。[2]

[1] Mozarteum Köchel Verzeichnis: K. 684,01–02 — Two pieces for the “Pianoforte de l’harmonie parfaite” (status, dating, instrumentation, workparts)

[2] Mozarteum Köchel Verzeichnis: K. 684,01 — Rondo for the “Pianoforte de l’harmonie parfaite” (fragment), doubtful authenticity

[3] Mozarteum Köchel Verzeichnis: K. 684,02 — Piece for the “Pianoforte de l’harmonie parfaite” (lost), doubtful authenticity

[4] Wikipedia: Mozart symphonies of spurious or doubtful authenticity (editor-requested contextual reference page on doubtful attributions)