二重唱の断片(散逸)、K. 626b/22
de Wolfgang Amadeus Mozart

モーツァルトの《二重唱の断片》(K. 626b/22)は、簡単な目録上の記載によってのみ知られる散逸作品で、楽譜は現存せず、調性・作曲年代・来歴も伝わっていない。一般には、確実なモーツァルト作品としてではなく、真偽が疑わしい項目として扱われている。
判明していること
二重唱の断片(K. 626b/22)は、目録に「散逸」として登録されている断片としてのみ伝わっている。自筆譜・写譜・印刷譜のいずれも現存が確認されておらず、主要な参考文献の要約でも、調性、編成、作曲年代、作曲地はいずれも示されていない。[1] そのため、この項目をヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)の生涯の特定の時期、あるいは既知の依頼、上演、歌手たちの周辺と結びつけることはできない。
史料が完全に欠けている以上、現代の執筆者はこの種の項目を通常慎重に扱い、この二重唱も疑わしいものとして捉えるのが適切である。すなわち、帰属の確証がないまま散逸した作品である可能性、あるいは、検証可能な文書的根拠を伴わずに一時期モーツァルト名義で流通した題名であった可能性が考えられる。[1]
音楽内容
K. 626b/22については楽譜が一切残っていないため、二重唱の音楽的実体—歌詞、声域、テクスチュア、様式—を責任をもって記述することはできない。題名から二声のための設定(duetto)であったことは示唆されるが、それ以上に踏み込み、モーツァルトの声楽様式の発展の中に位置づけようとする試みは推測の域を出ない。[1]
[1] Wikipedia — Köchel catalogue table entry listing K. 626b/22 as “Fragment of a duetto” (lost).