K. Anh.H 24,17

メヌエット ニ長調(疑作)K. Anh.H 24,17

沃尔夫冈·阿马德乌斯·莫扎特

Portrait of Mozart aged 13 in Verona, 1770
Mozart aged 13 at the keyboard in Verona, 1770

《メヌエット ニ長調》(K. Anh.H 24,17)は、モーツァルトの自筆譜など確実な根拠を欠いたまま伝わる短い鍵盤用のMenuettoで、一般に疑作、あるいは偽作の可能性がある作品として扱われている。通常は1769年頃の作とされ、当時13歳のモーツァルトがイタリアを旅行していた時期(文献上、ボローニャやローマと結びつけて言及されることが多い)に位置づけられる。

分かっていること

《メヌエット ニ長調》はモーツァルト名義で伝わる短いクラヴィーア曲として残っているものの、確実な自筆資料が確認できないため、現代の目録作成では帰属が不確かなものとして扱われている[1]Neue Mozart-Ausgabe(NMA)では、個別のピアノ小品の一つとして《Minuet in D clavier version》K. Anh. H 24/17の形で掲載されている[1]。同じ番号は、NMAのスケッチ/断簡の一覧において「スケッチ紙」を指す区分(Skb 1772a)とも結び付けられており、現存する資料が、十分に記録された出版史というよりも、問題をはらむ断片的な伝承に依拠していることを示唆している[2]

本作は一般に、モーツァルト最初のイタリア旅行中(旅程にはボローニャとローマの双方が含まれる)である1769年に置かれるが、成立地の詳細は、公開されているNMAの表では確実に文書化されていない[1]。要するに、確実に真正と認められる初期作品というより、モーツァルトのイタリア旅行期に関連づけられる「疑わしい鍵盤用メヌエット」と理解するのが適切である。

音楽内容

譜面上の性格は、独奏鍵盤のためのMenuettoに尽きる。ニ長調による簡潔で舞曲的な楽章で、家庭での演奏を想定し、18世紀中頃のメヌエット様式に典型的な整ったフレーズの対称性を基礎に作られている[1]。作者を確定できないとしても、その語法は、モーツァルトが十代前半に吸収し実践した、ガラントで歌いやすい鍵盤書法の範囲に収まる。すなわち、素早く理解できるように設計され、旋律と明快な和声リズムの均衡を図り、軽いアーティキュレーションと周期的な終止によって宮廷的性格を表出する音楽である。

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乐谱

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[1] Digital Mozart Edition (DME), Neue Mozart-Ausgabe (NMA) table of contents: Piano Pieces, Vol. 2 — entry for “Minuet in D [clavier version] K. Anh. H 24/17”.

[2] Digital Mozart Edition (DME), NMA table of contents: Sketches — listing connecting K. Anh. H 24/17 with “Skb 1772a: [Sketch sheet]”.