K. 522a

管弦楽のためのロンド ヘ長調(K. 522a)

by Wolfgang Amadeus Mozart

Unfinished portrait of Mozart by Lange, 1782-83
Mozart, unfinished portrait by Joseph Lange, c. 1782–83

モーツァルトの《ロンド》ヘ長調(K. 522a)は、1787年のウィーンで書かれた短い未完の楽章で、《音楽の冗談》(Ein musikalischer Spaß)K. 522と密接に結びついている。自筆譜断片としてのみ伝わるこの作品は、31歳のモーツァルトの作曲の現場——とりわけ、終楽章風のロンドの着想を探りつつ、最終的にはそれを退けた過程——を垣間見せてくれる。

背景と文脈

1787年のウィーンで、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)は、公的な成功を保ちながらも現実的な負担の増大と向き合い、同時にほとんどあらゆるジャンルにわたる作品を生み出していた。K. 522aもまさにその時期に属する。伝承は自筆譜の断片であり、編集上の文献では《音楽の冗談》K. 522と明確に関連づけられている——しばしば、その終結部のロンド楽章に向けた最初の試みが放棄されたもの、と理解される。[1] 現存する資料は現在、ザルツブルクのモーツァルテウム国際財団付属「Bibliotheca Mozartiana」に所蔵される自筆総譜で、この楽章には Allegretto / Rondò というテンポ/標示が付されている。[2]

音楽的性格

残されているのは、交響曲的な意味での本格的な「管弦楽」総譜というより、ディヴェルティメント風のコンパクトな編成——第1・第2ヴァイオリン、ヴィオラ、バス、そして2本のホルン——であり、K. 522と同じ音響世界に属する。[2] ロンドの草稿として、それは18世紀後半の終楽章に典型的な、軽やかで反復するリフレインの構想を示唆する。すなわち、主題となる楽想が対照的なエピソードのあいだに回帰することを意図したもので、ここではヘ長調で提示され、ホルン2本の明るいアクセントがその輪郭を際立たせている。

断片が未完であるため、より大きな形式上の見取り図(エピソード配置、調の推移、意図された終止形など)については推測の域を出ない。それでも断片の段階ですでに、モーツァルトが公衆向けの娯楽音楽として考えていたこと——明快なフレージング、主題の素早い識別可能性、そして弦とホルンによる実用的な響き——をうかがわせる。

カタログにおける位置づけ

K. 522aは、独立した演奏会用作品というよりK. 522から派生した未採用の断章として聴くのがふさわしい。すなわち、1787年ウィーンにおけるモーツァルトの作曲過程から残された、短い未完のロンド楽章である。[1]

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[1] G. Henle Verlag, preface to the Henle edition of Mozart’s K. 522 (*Ein musikalischer Spaß*), discussing the discarded 24-bar rondo sketch listed as K. 522a and its likely dating within 1787.

[2] Digital Mozart Edition (Mozarteum Salzburg), *Kritischer Bericht: Divertimenti* (PDF 0718), entry for KV Anh. 108 (522a) describing the autograph source, title/tempo marking (*Allegretto* / *Rondò*), and instrumentation (2 violins, viola, bass, 2 horns).