K. 46e

ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調(K. 46e)

볼프강 아마데우스 모차르트 작

Portrait of Mozart aged 13 in Verona, 1770
Mozart aged 13 at the keyboard in Verona, 1770

モーツァルトの《ソナタ ヘ長調》(K. 46e)は、12歳の彼が1768年9月1日付でウィーンで書いた小ぶりな二重奏作品である。自筆譜が残されており、冒頭のAllegroに続いて短いメヌエットが2曲置かれる。ヴァイオリンに対し、十分に展開された鍵盤パートではなく通奏低音的な低音線が付されるという点で、現存する最初期の書法に属する。[1]

当時のモーツァルトの状況

1768年のウィーンで、12歳のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)は、都市の演劇的・器楽的な様式を吸収しつつ、折々の機会に応じた作品を絶え間なく書き続けていた。K. 46eはモーツァルテウムの目録で1768年9月1日と明確に日付が示されており、自筆譜として現存することから、出版を想定した作品というよりも、当座の用途のために手早く書かれた小規模な曲であったことがうかがえる。[1]

音楽的性格

K. 46eの編成はヴァイオリン低音という簡素なもので(通常はチェロおよび/または通奏低音の低音楽器で実現される)、構成もきわめて率直である。短い3つの楽章が並び、表記はAllegroMenuetto IMenuetto II[2] 譜面上では、ヴァイオリンは明瞭で歌いやすい楽句を、規則正しい終止とともに提示し、低音は機能的で伴奏的な役割として和声を支える——対等に掛け合う相手というより、土台としての性格が強い。とりわけ2つのメヌエットは、家庭での演奏を念頭に置いた音楽であることを示唆する。舞曲由来のリズム、4小節・8小節単位の均整の取れたまとまり、そして展開よりも優雅さを重んじる志向が前面に出る。[2] その意味でこのソナタは、1770年代・1780年代に成熟したヴァイオリンと鍵盤のソナタに見られる、より豊かなやり取りへ至る前段階の、モーツァルトの室内楽様式の初期を記録する作品となっている。

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[1] International Mozarteum Foundation, Köchel-Verzeichnis entry for K. 46e (dating, authenticity, scoring, autograph transmission, workparts).

[2] IMSLP work page for Violin Sonata in F major, K. 46e (movement headings; instrumentation as commonly performed/edited; reference to NMA VIII/21 score scan).