K. 47c

トランペット協奏曲(散逸)、K. 47c

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作

Portrait of Mozart aged 13 in Verona, 1770
Mozart aged 13 at the keyboard in Verona, 1770

モーツァルトの《トランペット協奏曲》(K. 47c)は、作曲者が12歳だった1768年のウィーンに関連づけられる、現在は失われたとされる作品である。特に注目されるのは、目録上の疑わしい項目としての位置づけにある。総譜やパート譜の現存が確認されておらず、そもそも作品が実在したのかどうかさえ議論の対象となっている。

わかっていること

《トランペット協奏曲》(K. 47c)は「トランペットと管弦楽のための」協奏曲として記載されているが、伝承は完全に途絶えており、現在まで自筆譜も写譜も知られていない。[1] もっとも具体的な歴史的背景としては、1768年12月にレンンヴェークのヴァイゼンハウス教会(孤児院教会)で行われたウィーンの祝祭との関わりが挙げられる。この機会のためにレオポルト・モーツァルトは、ヴォルフガングが教会音楽と「少年のためのトランペット協奏曲」を用意したと報告している。[2]

一方で、この作品の真正性は確実ではない。二次文献によれば、この協奏曲はレオポルト自身が作成した息子の作品の主題目録には見当たらず、現代の議論でもK. 47cは疑作、あるいは演奏可能な形ではそもそも存在しなかった可能性のある作品として扱われることが多い。[2] つまりK. 47cは、「散逸作品」と「存在自体が疑わしい作品」のあいだに、落ち着きどころの悪い形で位置している。

音楽内容

音楽そのものは残っておらず、提示部(incipit)も、楽章構成も、調性も、「トランペットと管弦楽」という以上の編成も、確実に述べることはできない。[1]

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[1] International Mozarteum Foundation, Köchel Verzeichnis entry for KV 47c (status, dating, instrumentation, and ‘lost’ transmission).

[2] Wikipedia: “Trumpet Concerto (Mozart)” (summarizes the Leopold Mozart letter context and outlines doubts about whether the concerto ever existed, plus loss of sources).