ピアノのためのハ長調組曲(序曲、アルマンド、クーラント、未完のサラバンド)、K. 399
di Wolfgang Amadeus Mozart

モーツァルトの《ハ長調組曲》(K. 399)は、1782年ウィーンで書かれた小規模な未完の鍵盤組曲である。現存するのは3つの楽章――Ouverture、Allemande、Courante――が完結した形で、Sarabandeはごく短い冒頭部分のみが残る。26歳のモーツァルトが書いたこの作品は、ゴットフリート・ファン・スヴィーテン男爵のサークルでヘンデルやJ. S. バッハを集中的に研究していた時期ときわめて近い。
背景と文脈
1782年初頭、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)はウィーンに拠点を定めたばかりで、鍵盤音楽と対位法の視野を急速に広げていた。1782年4月10日付の、しばしば引用される父宛書簡で彼は、毎週日曜日にゴットフリート・ファン・スヴィーテン男爵を訪ね、そこでは「ヘンデルとバッハ以外は何も演奏されない」と記し、当時そのフーガを集めていたことも述べている。[2] 《ハ長調組曲 K. 399》は、まさにこのウィーン時代の空気の中に位置づけられ、慎ましく断片的な組曲として伝わる。3つの楽章は完成している一方で、意図されていたSarabandeは数小節で途切れてしまう。[1][3]
音楽的性格
楽譜の上でK. 399は、冒頭のOuvertureに枠取られた、いかにも「バロック風」に見える舞曲の連なりとして提示される。現存する楽章は次のとおりである。
- Ouverture(Grave – Allegro)
- Allemande(Andante)
- Courante(Allegretto)[1]
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冒頭のOuvertureはフランス風序曲のレトリック――重々しいGraveの身振りが、より速く生き生きとした続きへ移る――を採り入れながらも、和声の転回にはモーツァルトらしさがはっきりと認められる。[3] AllemandeとCouranteは、組曲が舞曲に由来することを見失わずに保ちつつ、対位法的なテクスチュアや半音階的な陰影を試みる余地をモーツァルトに与えている。そこには、公的なヴィルトゥオーゾ的声明を目指すというより、コンパクトで私的な鍵盤ジャンルの中で「学究的」技法を試している作曲家の姿がうかがえる。[3] Sarabandeは断片としてのみ残っており、組曲が伝統的な舞曲順序に従って先へ進む意図を示すには十分だが、全体の音楽的構想を確定するには足りない。[3]
[1] IMSLP work page with basic catalogue data and movement list for Suite in C major, K. 399/385i
[2] Wikipedia: Gottfried van Swieten (includes quotation and date of Mozart’s 10 April 1782 letter describing Handel/Bach Sundays)
[3] International Stiftung Mozarteum / Mozartwoche 2016 Almanach PDF (program-note text describing K. 399’s incompleteness and stylistic context)




