二重唱(ソプラノ二重唱)「Ach, was müssen wir erfahren?」(断片)K. 43a
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作

モーツァルトの「Ach, was müssen wir erfahren?」(K. 43a)は、作曲者がまだ11歳だった1767年10月にウィーンで書かれた、短い断片的なソプラノ二重唱である。伴奏を欠き、どのような劇的帰結へ向かうものかも判然としないまま伝わったこの作品は、天然痘の流行に揺れる都市での公的な悲嘆という特定の瞬間に、若きモーツァルトがどう応答したかを垣間見せてくれる貴重な手がかりとなっている。
判明していること
断片「Ach, was müssen wir erfahren?」(K. 43a)は、自筆譜として現存しており、現在はフランス国立図書館(音楽部門、MS-259)に所蔵されている [2]。新モーツァルト全集は、これを1767年10月にウィーンで書かれたソプラノ二重唱の短い作品とし、伴奏なしで伝承されたと記す。また、その上位の劇的文脈――祝祭的な舞台作品の一部だったのか、私的なSingspielの一場面なのか、あるいは独立したアンサンブルなのか――は不明である [3]。
作者不詳のドイツ語テキストは、1767年の天然痘危機における服喪と結び付けられており、新モーツァルト全集は、1767年10月15日にウィーンにもたらされた、マリア・ヨーゼファ大公女(天然痘による)の訃報に関連するものと接続している [3]。本作は国際モーツァルテウム財団のケッヘル目録においてK. 43aとして登録されている [1]。
音楽内容
現存するのは基本的に、歌詞が付された二声の声楽テクスチュア(ソプラノ二つの旋律線)である。新モーツァルト全集が述べる自筆資料には、器楽パートは伝わっていない [3]。このように縮減された姿であっても、この断片はアンサンブル書法に対するモーツァルトの早熟な手腕を示唆する。声部は、単旋律に対する単なる重複ではなく対話として構想されているように見え、同じウィーン滞在期にイタリア風の声楽様式を間近に吸収していたことに形づくられた、オペラ的本能の萌芽が感じ取られる。
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[1] Internationale Stiftung Mozarteum: Köchel Verzeichnis entry for K. 43a, “Ach, was müssen wir erfahren!”
[2] Bibliothèque nationale de France (BnF): page noting Mozart autograph manuscript “Ach, was müssen wir erfahren”, 1767, MS-259
[3] Digital Mozart Edition / Neue Mozart-Ausgabe (English preface PDF): discussion of the fragment “Ach, was müssen wir erfahren!” (K. Anh. 24a / K. 43a), including dating, context, and lack of accompaniment




