《Va, dal furor portata》(K. 21):ハ長調によるモーツァルトのロンドン時代のテノール・アリア
볼프강 아마데우스 모차르트 작

モーツァルトの《Va, dal furor portata》(K. 21)は、テノールと管弦楽のために書かれた、短いながらも生彩に富むイタリア語のコンサート・アリアである。作曲は1765年のロンドン、作曲者がまだ9歳の時期にさかのぼる。ピエトロ・メタスタージオ(歌劇《Ezio》より)のテキストに基づき、怒り、告発、そして道徳的な圧力といったオペラ的修辞の本能が、わずか数分のうちに凝縮されていることを早くも示している。
当時のモーツァルトの生活
1765年、9歳のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)は家族とともに西欧を巡る長い「グランド・ツアー」(1763–66)の途上でロンドンに滞在していた。そこでは、公の場での演奏、後援者との関係、機会を捉えた委嘱などが、日々の活動の多くを形づくっていた。このきわめて実務的な状況の中で、声楽曲は二重の役割を果たした。すなわち職業歌手に提供できるレパートリーとなるだけでなく、イタリア・オペラが上流の音楽生活を席巻していた時代に、少年が流行のイタリア様式を掌握していることを示す格好のデモンストレーションにもなったのである。[3]
K. 21は、ツアー中にモーツァルトが書いた初期アリア群の一つに属する。これらの作品は短く、折々の必要に応じて作られ、特定のオペラ上演と切り離されているため、「習作(juvenilia)」として扱われがちである。とはいえ、このジャンル自体が示唆的だ。円熟期のオペラを書く以前からモーツァルトは、劇的状況を音楽的なテンポ運び、声の身振り、そして管弦楽の色彩へと置き換える術を学びつつあった。[3]
作曲と自筆譜
このアリアはハ長調の「テノールと管弦楽のためのアリア」として目録化されており、真作として認められ、現存もしている。ケッヘル目録では、1765年初頭から1766年7月にまたがる、関連する2つの版/年代が記載されている。[3] テキストはピエトロ・メタスタージオ(1698–1782)によるもので、《Ezio》第2幕から採られている。そこでは登場人物マッシモの言葉が、外に向けた激怒と鋭い個人的非難とを結び合わせている。[1]
今日ではレパートリーの定番とは言い難いが、本作は現代のモーツァルト全集や各種カタログに確実に記録されている。作品が残り、帰属が明確であることは、モーツァルトが早期にイタリア・オペラの言語を吸収していった過程を伝える信頼できる証言となる。実際面でも、比較的小規模な編成で上演可能である点は、柔軟性が要となる巡業環境において重要だった可能性が高い。[2]
音楽的性格
一見すると《Va, dal furor portata》は平明なコンサート・アリアだが、その独自性は、驚くほど短時間で「ドラマ」を立ち上げる点にある。編成からして、単なる通奏低音伴奏を超え、真に管弦楽化された一場面へと踏み出していることがわかる。
全体を覆う情動は、前へ前へと押し進む憤激である。furorは漠然とした気分ではなく、リズム、フレージング、そして語り口(朗誦的な歌唱)を駆動するエンジンとして機能する。メタスタージオの対句は「裏切りを暴け」という告発と、「命を与えたのに、あなたはそれを私から奪う」という義務の痛烈な想起との間で折り返し、モーツァルトは、前進の圧力を保ちつつも歌手が修辞的に強調できる余白を残す音楽で応えている。[1]
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では、なぜこの小さなロンドン時代のアリアに注目する価値があるのか。まさに「小さい」からである。ここには、若い作曲家のオペラ的タイミング感覚が縮図として示されている。全曲規模の舞台作品という足場がなくとも、モーツァルトが目指すのは要点だ——明晰な言葉の提示、「場面」としての手触り、そして声楽的主張を後押しする管弦楽である。のちの挿入アリアや円熟期オペラのナンバーと並べて聴くと、K. 21は出発点として立ち現れる。後年モーツァルトのオペラ書法をあれほど直截にしていく「劇的圧縮」を、早くも文献的に裏づけられた形で試みた、初期の実験なのである。
[1] Wikipedia: overview, Metastasio source (*Ezio*), and instrumentation summary.
[2] IMSLP work page: general information (dating/location), instrumentation details, and reference to the Neue Mozart-Ausgabe source scan.
[3] International Mozarteum Foundation (Köchel-Verzeichnis) entry for KV 21: authentication status, key, and version/dating information.




