K. Anh.C 11.18

交響曲 イ短調「オーデンセ」(偽作)、K. Anh.C 11.18

di Wolfgang Amadeus Mozart

Mozart family portrait by Carmontelle, 1764
The Mozart family in Paris, 1763–64 (Carmontelle)

いわゆる交響曲 イ短調「オーデンセ」(K. Anh.C 11.18;K. 16aとしても流通)は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)に一度だけ帰属させられたことのある、真偽が疑わしい作品である。1765年の作とされることもあったが、現存する資料はモーツァルトとの確実な関連を示さず、現代の研究では一般にこの帰属は偽作とみなされている。

判明していること

1982年、デンマークのオーデンセで、管弦楽のパート譜一式(自筆総譜ではない)が発見された。これが作品の通称の由来である [1]。表紙の注記から、この資料は遅くとも1793年までにオーデンセの音楽協会の所蔵となっていたことが示され、用紙の証拠はパート譜自体が1779年のものだと示唆している [1]。アルフレート・アインシュタインは冒頭動機(incipit)にもとづき、早い年代(1765年)を提案したことがあるが、その後の執筆者は作年代と帰属の双方に疑義を呈しており、この作品は最終的にNeue Mozart-Ausgabeで「真作性に疑いのある作品」の部類に収録された [1]。現在も、偽作または真偽不詳とされるモーツァルトの交響曲の一覧に掲げられている [2]

音楽内容

資料が作曲者の手稿ではなく演奏用のパート譜で伝わっているため、様式上の観察が相対的に大きな役割を担ってきた。複数の研究者は、この「オーデンセ」作品が、真作であることが確実なモーツァルトの初期交響曲とは語法の面で異なると論じており、今日ではモーツァルトの交響曲として一般に受け入れられていない [1]。(現代の図書館や楽譜配信プラットフォームでも、通常は偽作として表示される。)したがってこの音楽は、1765年の9歳の作曲家の成長を示す資料としてではなく、モーツァルト名義で伝わった、18世紀中~後期の無名の管弦楽交響曲として捉えるのが最も適切である。

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[1] Wikipedia: “Symphony, K. Anh. C 11.18” (Odense discovery, source status, provenance notes, authenticity debate, NMA placement).

[2] Wikipedia: “Mozart symphonies of spurious or doubtful authenticity” (lists the Odense A minor symphony among doubtful/spurious works).