K. 674

ニ長調の2つの舞曲(断片)、K. 674

볼프강 아마데우스 모차르트 작

Mozart from family portrait, c. 1780-81
Mozart from the family portrait, c. 1780–81 (attr. della Croce)

モーツァルトの《ニ長調の2つの舞曲》(K. 674)は、作曲家が22歳だった1778年に書かれた、パリ時代の小規模で資料的にも乏しい断片である。現存する部分からうかがえるのは、フランスの首都という場にふさわしい臨時的(実用的)な音楽で、快活な性格を備えながら、完全な管弦楽編成に仕上げられる前に未完のまま残された、という点だ。

判明していること

K. 674 は、1778年パリ(モーツァルトがフランスに滞在していた時期)にさかのぼる、ニ長調の管弦楽の舞曲楽章が2つから成る。この滞在期には、《交響曲第31番「パリ」》K. 297 のような重要な公開作品も生まれている [2]。ケッヘル目録の記載は簡潔に「管弦楽のための2つの舞曲楽章」とするにとどまり、そして決定的なのは、この作品が断片としてしか伝わっておらず、管弦楽編成も完全な形では十分に伝承されていないことである [1]

実際上、こうした事情から K. 674 は、モーツァルトが1778年にパリの音楽界を渡り歩くなかで、必要に応じて手早く書き上げ得た機能的な舞曲の一群に位置づけられる。特定の行事や会場のために意図された可能性はあるものの、標準的な参考文献の一覧では確実な機会は確認されていない [1]

音楽内容

現存資料が不完全なため、目録情報だけからは、各楽章ごとの確かな記述(テンポ種別、形式計画、完全な編成)を提示することはできない。それでも、ニ長調の管弦楽舞曲という分類は、モーツァルト特有の「戸外的」な祝祭感のあるパレット—明るい弦の書法を基盤に、当時パリでの公開用管弦楽語法に典型的な木管・金管の補強が想定される—へと視線を導く(たとえ K. 674 自体には完全なスコアが残っていないとしても)[1]

[1] Internationale Stiftung Mozarteum, Köchel Catalogue entry for KV 674: Two dance movements in D (fragmentary survival; basic work identity and scoring designation).

[2] King’s College London, Mozart & Material Culture: contextual reference for Mozart’s Paris (1778) orchestral work K. 297 and its documented Paris performance milieu.