K. 645

2つのヴァイオリンとチェロのための6つのトリオ(散逸)、K. 645

by Wolfgang Amadeus Mozart

Portrait of Mozart aged 13 in Verona, 1770
Mozart aged 13 at the keyboard in Verona, 1770

モーツァルトの《2つのヴァイオリンとチェロのための6つのトリオ》(K. 645)は、12歳だった1768年の作品群として記録に挙げられているものの、肝心の楽曲自体は散逸している。様式や書法を検証できる現存資料がないため、この帰属は、近年のカタログ要約に項目が残っているとはいえ、疑わしいものとして扱うのが妥当である。

判明していること

K. 645は、国際モーツァルテウム財団の《ケッヒェル目録(Köchel-Verzeichnis)》において Six Trios for 2 violins and violoncello と記載され、「完成作品」ではあるが伝承(資料)が失われたものとされている。年代は(場所の特定なしに)おおまかに1768年とされる。 [1] つまり、今日の参照情報として確実に残っているのは、作品名と編成(スコアリング)にほぼ限られる。

楽譜が現存しない以上、同時期のモーツァルトの既知の少年期作品と照らして真偽を確かめることはできない。そのため本作は、真作性が疑わしい散逸作品として慎重に扱うのが最も責任ある姿勢である(初期の一覧での誤帰属、あるいは他の小規模な弦楽曲との混同である可能性もある)。こうした学術的状況は、モーツァルト作品に見られる他の「偽作または真偽不詳」の帰属問題にも共通する。作品が目録や筆写譜の中でモーツァルト名義で流通していても、後世の精査によって作者が確定しないまま残ることがある。 [2]

音楽内容

K. 645については、手稿譜も初期印刷譜も現存が確認されておらず、標準的なオンライン目録項目にも(冒頭数小節の)インキピットは掲載されていない。そのため、2つのヴァイオリンとチェロという編成を超えて、楽章構成、調性配置、主題的性格について具体的に述べられることは何もない[1]

[1] International Mozarteum Foundation (Köchel-Verzeichnis): KV 645 — Six Trios for 2 violins and violoncello (status, dating, transmission).

[2] Wikipedia: overview of Mozart works of spurious or doubtful authenticity (context for doubtful attributions).