2台のピアノのためのハ短調のAllegro(断片)K. 426a
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作

モーツァルトの2台のピアノのためのハ短調Allegro(断片)K. 426aは、ウィーンで書かれた(おそらく1783年12月)1ページのみの未完の形で残されており、27歳の彼が示した厳格で対位法志向の鍵盤書法の一端を、わずかながら垣間見せてくれる。[1]
判明していること
現存するのは、2つの鍵盤(2台のピアノ)のための短い未完のAllegroのみで、1ページに書き留められたものが断片としてNeue Mozart-Ausgabeの付録(K. 426a / Anh. 44)に伝えられている。[2] 残されたその1ページ自体にはAllegroの標題があり、ウィーン、1783年12月と記されている。これは同年、モーツァルトがハ短調の対位法および鍵盤アンサンブルの書法に強く取り組んでいた状況とも符合する。[3] しかしそれ以上の資料は乏しく、完全な続きは知られていない。また、全体の規模や到達点(独立した連弾楽章なのか、より大きな構想の一部なのか)も不明のままである。
音楽内容
現存部分はハ短調(alla breve)で明確に開始し、独奏と伴奏という配置ではなく、2台のピアノを凝縮したテクスチュアとして両パートが組み立てられている。[3] ピアノIがfで堅固な冒頭動機を提示し、続いて緊密に処理された順次進行の音型が展開する。ピアノIIは近接配置の和声と、安定した確かな下支えによって応答する。次いで対照的に静かな部分(p)が現れ、テクスチュアが薄まりつつ音域が上方へ移るが、断片は思考の途中で途切れてしまう——楽章の大きな形式を明確にする終止に至らないまま、提示部を思わせる出だしだけが示されているのである。[3]
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[1] IMSLP work page with cataloguing, scoring, and publication/scan links for K. 426a (fragment).
[2] Digital Mozart Edition (Neue Mozart-Ausgabe) PDF contents page showing the fragment listed as “Allegro in C minor for two Keyboards (fragment) KV App. 44 (426a)”.
[3] IMSLP preview image (NMA scan) of the surviving page of the *Allegro* fragment, showing heading, key, meter, dynamics, and the extent of the surviving music.




